https://www.billionwallet.com > Windows 10 > ネットワーク(Network) > SoftAPのエラー対策: PC経由でスマートフォンを無線LAN(Wi-Fi)でネット接続できないとき - Windows 10
SoftAPとはWindows7から搭載されている機能で、パソコンを無線LANルーター化(無線LANのアクセス・ポイント:Wireless Access Point)としてパソコン経由でスマホやタブレットなどの携帯端末のWi-Fi利用ができる機能です。
ワイヤレスLANサービスがインストールされたWindows7およびWindows10でサポートされているWLAN機能でWireless HostedNetwork(ワイヤレスホステッドネットワーク)といいます。 この機能を使用するには、Hosted Network(Virtual Wi-Fi/仮想WiFi)対応のワイヤレスアダプタがPCに搭載されている必要があります。
またワイヤレスアダプターのドライバーは、Microsoftが定義したワイヤレスLANデバイスドライバーモデルを実装する必要があります。
要は、無線LANのデバイスがMicrosoft Virtual WiFi Miniport Adapterに対応していれば通常SoftAP機能が使えるようですが、PC環境によってエラーが発生することがあるようです。まだ有線LANネットワークしか接続できない環境下では便利な機能だと思います。
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Microsoft Hosted Network Virtual Adapterとは、仮想Wi-FiアダプターのことでPCをアクセスポイント化するのに必要なものです。VMWareがオペレーティングシステム(OS)を仮想化するのと同じように、ネットワークアダプタを仮想化する機能です。
▼ Windows PowerSellまたはコマンドプロンプトを管理者権限で開いて、SoftAPの有効化のために以下の手順でコマンドラインを入力しEnterキーを押していきます。
netsh wlan set hostednetwork mode=allow
▼ アクセスポイントのSSID(ネットワーク名)を指定します。SSID名は自由に決めてXXXXXXの代わりに入れてください。以下では、WiFi-TESTとしました。
netsh wlan set hostednetwork ssid=XXXXXX
▼ SSIDのパスワードを設定します。以下では、123789456としました。
netsh wlan set hostednetwork key=●●●●●● keyUsage=persistent
▼ 次に、以下のコマンドラインを実行することでMicrosoft Virtual WiFi Miniport Adapterが有効化され、スマートフォンからPC経由でWiFiに接続出来るようになります。
そのはずだったのに、以下のようなエラーメッセージが出てしまい、アクセスポイント設定が正常に終了できません。
netsh wlan start hostednetwork
ホストされたネットワークを開始できませんでした。
グループまたはリソースは要求した操作の実行に適切な状態ではありません。
▼ まず考えられるのが、無線LANアダプタが無効またはOFFの状態になってないのかを確認します。
コントロールパネル > ネットワークと共有センター > アダプター設定の変更順にアクセスして以下のように正常に接続されているのかを確認します。以下の場合は、何の問題もないようです。
▼ また共有設定にチェックされているかを確認してみます。1マウス右クリックし、2プロパティをクリックします。
▼ 1共有タブをクリックします。2ネットワークのほかのユーザーにこのコンピュータのインターネット接続をとおしての接続を許可するにチェックが入ってない場合はチェックを入れてください。3OKボタンをクリックします。
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▼ 次に、コマンドラインを実行して状況を確認してみましょう。
netsh wlan show hostednetwork
▼ すると、ホストされたネットワーク状態:1利用不可になっているのがわかります。
▼ それでは、ドライバーの状態を確認してみます。以下のコマンドを実行します。
netsh wlan show drivers
▼ すると、ホストされたネットワークのサポート:1いいえになっているのがわかります。まさか、このWi-FiアダプターはSoftAP機能に対応してないということ?
上述したようにSoftAP機能を使うために必要なMicrosoft Hosted Network Virtual Adapterが搭載されてないと、上記のホストされたネットワークを開始できませんでしたとエラーが出てきます。ちゃんとサポートしているかどうかを確認してみましょう。
▼ スタート > デバイスマネージャーを開いて、メニューの表示 > 1非表示のデバイスの表示をクリックします。
2ネットワークアダプターを展開させてMicrosoft Hosted Network Virtual Adapterが存在するかどうかを確認してみましょう。残念ながら、以下の>ネットワークアダプターには見当たらないです。このワイヤレスアダプターでは対応してないことかもしれません。以下ではMicrosoft Wi-fi Direct Virtual Adapterという似たようなものがありますが、違うようです。
▼ 通常サポートしている場合、以下のようにMicrosoft Hosted Network Virtual Adapter項目が表示されます。
Microsoft Hosted Network Virtual Adapterが見当たらない場合は、ネットワークアダプタードライバーが最新バージョンではないため、ホストされたネットワークを認識できない可能性もあります。確認してみましょう。
スタート > デバイスマネージャーを開いて、ネットワークアダプターを展開させてアダプタードライバーの更新を行います。
▼ 以下のようにアダプターをマウス右クリックし1ドライバーの更新をクリックします。
▼ 通常ドライバーソフトウェアの最新版は自動検索を選択して更新を行うのですが、ここでは敢て手動で1コンピュータを参照にてドライバーソフトウェアを検索をクリックします。
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▼ 1コンピュータ上の利用可能なドライバーの一覧から選択しますをクリックします。
▼ 適切なドライバーを選択してから1次へボタンをクリックします。
▼ ドライバーの更新が完了しましたら、1閉じるボタンをクリックします。
▼ ここで再度デバイスマネージャーに戻って、Microsoft hosted virtual Adapterがあるかを確認してみます。それでも以下のように見当たらない場合は、対応してない可能性が高いです。
残念ながら、Intel系Wi-Fiアダプターの中には、SoftAPに対応しないものがあるようです。Microsoft Hosted Virtual Adapterが見当たらないのも当然かもしれません。
▼ 以下は仮想Wi-Fi機能をサポートしてないIntel系ワイヤレスアダプターのリストです。SoftAP機能がうまく設定できないユーザーは一度確認してみてください。
IntelR Wireless-AC 9560
IntelR Wireless-AC 9462
IntelR Wireless-AC 9461
IntelR Wireless-AC 9260
IntelR Dual Band Wireless-AC 8265
IntelR Dual Band Wireless-AC 3168
IntelR Tri-Band Wireless-AC 18260
IntelR Dual Band Wireless-AC 8260
IntelR Tri-Band Wireless-AC 17265
IntelR Dual Band Wireless-AC 7265
IntelR Dual Band Wireless-N 7265
IntelR Wireless-N 7265
IntelR Dual Band Wireless-AC 3165
SoftAP機能ができないとがっかりしているユーザーに朗報です。Windows10の最新版ではモバイルホットスポットという機能があり、SoftAP機能を簡単に実現できます。
Windows PowerShellまたはコマンドプロンプト(管理者)でコマンドラインを打ち込む必要もなく、面倒な設定を行う必要なく簡単に使えます。
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