https://www.billionwallet.com > Windows 10 > ハードディスクドライブ(HDD)とストレージ > MBR2GPTでブートセクタをMBRからGPTに変換してレガシBIOSをUEFIモードに変換する- Windows 10
最新のWindows PCでは、ブートモード(Boot Mode)としてUEFIがサポートしています。更に2TB以上のハードディスクならGPT(GUID Partition Table)形式で効率よいWindows環境の構築ができます。
しかし最新のPCでもBIOS(レガシBIOS)を使用したりする場合があります。従来はこれをUEFIに変換する場合、ハード ディスクのパーティションを再分割し、ファームウェアを再構成する必要がありました。ところがその過程で、度々ハードディスク(HDD)のデータを移行したり、削除したりする面倒な作業を行わえなければならない場合がありました。
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Windows 10では、UEFI対応デバイスを簡単に構築できる機能を提供しています。Windows 10のバージョン1703(ビルド15063)以降、MBR2GPT.EXEというコマンドラインを使用して、従来のファームウェアをレガシBIOS / MBR(Master Boot Record)パーティションからGUIDパーティションテーブル(GPT)を使っているUEFIモードに変換することができます。
Windows8以降に標準モードになってきたUEFIブートモードですが、色んな理由でまだレガシBIOSを利用しているユーザーも多いと思うのですが、このMBR2GPT.exeを使ってOSをクリーンインストールせずに簡単にUEFIに変換できるわけです。
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ハードディスクドライブからGPT/MBRのパーティションスタイルを確認する方法~MBR(マスターブートレコード)パーティションとGPTパーティションの違いBIOSのブートモード(BOOT MODE)~レガシBIOSとUEFIモードの違い▼ ただし、1つのハードディスクドライブに複数のOSパーティションが入っているデュアルブート(マルチブート)の場合は、以下のようにMBR2GPT.exeが上手く実行できないことがあります。
▼ 以下のエラーメッセージが表示され、MBR2GPT.exe実行が停止します。
MBR2GPT.EXE は、ハードディスク上のデータを変更または削除せずに、ディスクをMBR(マスターブートレコード)からGPT(GUID パーティションテーブル)パーティションスタイルに変換してくれます。
このツールは、Windows PE(Windows プレインストール環境)から実行するように設計されていますが、Windows10からでも実行することができます。
Windows 10のハードディスクドライブがBitLockerで暗号化されている場合、GPTへ変換する前に、一度ハードディスクの暗号化を解除する必要があります。変換後に再度ハードディスクを暗号化することができます。
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BitLocker ドライブ暗号化を使用してドライブ全体のファイルの保護するまず変換する対象のディスク番号を確認する必要があります。これは以下のdiskpartコマンドを使って確認できます。
▲ 1diskpartとコマンドを入力しEnterキーを押します。DISKPARTに切り替わったら、2list diskコマンドでハードディスクドライブの一覧を表示させます。ここでは、GPTではない3ディスク 0=マスタブートレコード(MBR)をGPTもに変換してみます。
以下のコマンドラインで実行します。
構文
MBR2GPT /validate|convert [/disk:<disknumber>] [/logs:<logdirectory>] [/map:<source>=<destination>] [/allowFullOS] </destination></logdirectory></disknumber>
構文がちょっと複雑に見えますが、使い方は簡単です。実際にやってみましょう。
まず、MBR2GPT.exeを対象となるハードディスクに検証のみを実行し、ディスクが変換に適格かどうかを確認します。ここではディスク番号がdisk:0ですが、PCによって変わる場合がありますので、上記のdiskpartコマンドを使って対象となるディスク番号を確認してください。
PS C:\WINDOWS\system32> mbr2gpt /validate /disk:0
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▼ しかし、以下のようにエラーが出てきます。Windows PE(Windows プレインストール環境)ように設計されているからです。なので、完全なWindow10 OSというオプションを追加指定する必要があります。
▼ 以下のようにコマンドラインに/allowFULLOSオプションを追加し、再度Enterキーを押します。
PS C:\WINDOWS\system32>1 mbr2gpt /validate /disk:0 /allowFULLOS
▼ 結果、無事に検証が終わりました。これでGPTへ変換して問題ないようです。
▼ 以下のコマンドラインを入力し、Enterキーを押します。
PS C:\WINDOWS\system32>1 mbr2gpt /convert /disk:0 /allowFULLOS
▼ 変換にかかる時間はかかりません。以下のように、無事にGPTへ変換が完了しました。
▼ では、GPT変換へ成功したことを確認してみましょう。ディスクの管理画面にてディスク上で1マウス右クリックし、2プロパティをクリックし、確認します。
▼ GUIDパーティションテーブル(GPT)の場合は、以下のように表示されます。
▼ Windows PowerShellでも確認できますが、ディスク形式がGPTである場合、GPT列に1アスタリスク(*)の印が表示されます。
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ハードディスクドライブからGPT/MBRのパーティションスタイルを確認する方法~MBR(マスターブートレコード)パーティションとGPTパーティションの違い一旦、実質的にGPTパーティション形式への変換は完了しましたが、ここからPCを再起動をするときにやらなければならない作業が1つ残っています。
Windows OSはGPT / UEFIに変換されましたが、マザーボードのBIOSはまだ従来のレガシBIOSのままになっているので、ファームウェアをUEFIモードで起動するように設定を変更する必要があります。従来のレガシBIOSのままでWindowsを再起動しちゃいますと、以下のエラーメッセージが表示されてしまいます。
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ただ最新のマザーボードの場合は、BIOS設定でレガシBIOSとUEFIモードの切り替えオプションがなく、自動で変換されるようになっているのでGPT形式に変換後にPCを再起動するだけUEFIモードにかわります。
▼ 以下のようにBIOS設定画面に移動し、レガシBIOSからUEFIモードに変更します。
BIOSの設定画面への移動はPCメーカーや機種によって異なりますが、基本内容や操作方法はほぼ同じです。メーカー指定のキーボードF2F9F12など押して、ブート(Boot)画面を表示します。
1ブートモード(Boot Mode)の切り替えは、以下のように2Enterキーを使ってどちらかを選択します。
オプションのコマンドがわからない場合は、以下のようにヘルプコマンドの1/?でオプションの確認ができます。
オプション | 説明 |
---|---|
/validate | ディスクの検証手順のみを実行し、ディスクが変換に適合するかどうかをレポートします。 |
/convert | ディスクの検証を実行し、すべての検証テストが成功した場合に、変換を実行します。 |
/disk:<diskNumber> | PT に変換するディスクのディスク番号を指定します。 指定されていない場合には、システム ディスクが使われます。 このメカニズムは diskpart.exe ツールの SELECT DISK SYSTEM コマンドで使用されているものと同じです。 |
/logs:<logDirectory> | ログを書き込むディレクトリを指定します。 指定しない場合は %windir% が使用されます。 指定した場合、ディレクトリは既に存在する必要があります。自動的に作成または上書きは行いません。 |
/map:<source>=<destination> | MBR と GPT 間での、追加のパーティションの種類のマッピングを指定します。 MBR パーティション番号は、16 進表記ではなく、10 進表記で指定します。 GPT GUID には、たとえば /map:42={af9b60a0-1431-4f62-bc68-3311714a69ad} のように、角かっこを含むことができます。 複数のマッピングが必要な場合には、複数の /map オプションを指定できます。 |
/allowFullOS | 既定では、Windows PE から実行されない場合には、MBR2GPT.exe はブロックされます。 このオプションは、このブロックを上書きし、完全な Windows 環境の実行中に、ディスクの変換を有効にします。 |
MBR2GPTには、以下の関連コードがあります。
オプション | 説明 |
---|---|
0 | 変換は正常に完了しました。 |
1 | 変換はユーザーによって取り消されました。 |
2 | 内部エラーにより、変換が失敗しました。 |
3 | 初期化エラーにより、変換が失敗しました。 |
4 | コマンドライン パラメーターが無効なため、変換が失敗しました。 |
5 | 選択されたディスクのジオメトリとレイアウトの読み取りエラーのため、変換が失敗しました。 |
6 | ディスク上の 1 つ以上のボリュームが暗号化されているため、変換が失敗しました。 |
7 | 選択されたディスクのジオメトリとレイアウトが要件を満たしていないため、変換が失敗しました。 |
8 | EFI システム パーティションの作成中にエラーが発生したため、変換が失敗しました。 |
9 | ブート ファイルのインストールでエラーが発生したため、変換が失敗しました。 |
10 | GPT レイアウトの適用時のエラーのため、変換が失敗しました。 |
100 | GPT レイアウトへの変換は成功しましたが、いくつかのブート構成データのエントリを復元できませんでした。 |
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