https://www.billionwallet.com > Windows 10 > Hyper-V(仮想マシン) > Hyper-V 第2世代仮想マシンを作成する:仮想マシンが起動できないエラー - Windows 10
Windows10でHyper-V機能を使って仮想マシンをオペレーティングシステム(OS)にインストールすることができます。ここでは仮想マシン作成に必要な基本条件を満たした上で、仮想マシン作成時に発生した予期せぬエラーに対していくつかの解決策をとってみました。
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▼ 以下のように、基本仮想マシン作成に必要な要件が整った段階でHyper-V機能を使って仮想マシン作成を開始しました。
* システムの基本構成:Windows10 Pro 64ビットオペレーティングシステム x64ベースプロセッサ
* CPU:Intel Core i7-8700
* BIOSモード:UEFI
* パーティションのスタイル:GUIDパーティションテーブル(GPT形式)
* 仮想化かテクノロジ(Virtualization Technology(VTx)):Enable
▼ 仮想マシンにゲストオペレーティングシステム(OS)をインストールする流れについては以下の関連記事を参照してください。ただ以下の場合は第1世代を指定して仮想マシンを作成しました。
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Hyper-Vを使って仮想マシンとしてWindowsやUbuntuなど複数オペレーティングシステム(OS)をインストールする方法ここで紹介するのは第2世代を指定した際に発生したエラーについて説明します。
まず簡単にHyper-Vの仮想マシン世代について紹介します。仮想マシンの世代により、仮想マシンに提供される仮想ハードウェアと機能が決まります。Hyper-Vでは、第1世代と第2世代の2つの仮想マシン世代がサポートされます。
第2世代の仮想マシンは簡素化された仮想ハードウェアモデルを備え、BIOSベースのファームウェアではなくUnified Extensible Firmware Interface (UEFI)ファームウェアをサポートします。第2世代の仮想マシンからは、多くのレガシデバイスが削除されています。
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BIOSのブートモード(BOOT MODE)~レガシBIOSとUEFIモードの違い第1世代と第2世代の違いは色々ありますが、大きな違いの一つが、第1世代は古いOSバージョンとレガシーBIOSのファームウェアをサポートしますが、第2世代はUEFI(EFI)モードをサポートし、セキュアブート(Secure Boot)や2Tbytes以上のディスクの読み書き、高速ブートなどの特徴があります。
▼ 第2世代仮想マシンでサポートされていないゲストオペレーティングシステム(仮想マシンにインストールされるOS)は、第1世代仮想マシンにインストールする必要があります。
第1世代
この世代の仮想マシンでは、32ビットおよび64ビットのゲストオペレーティングシステムがサポートされ、以前のすべてのバージョンのHyper-Vで使用可能な仮想ハードウェアが提供されます。
第2世代
この世代の仮想マシンでは、新しい仮想化機能がサポートされ、UEFIベースのファームウェアが用意されます。さらに、サポートされる64ビットゲストオペレーティングシステムが必要です。
標準のネットワークアダプターを使用したPXEブート
SCSI仮想ハードディスクからの起動
SCSI仮想DVDからの起動
セキュアブート(既定で有効)
UEFIファームウェアのサポート
▼ 上記で説明したように、第2世代マシンの場合はUEFIモードのファームウェアをサポートします。第2世代は条件を満たさないとエラーが出たりします。例えば、PCが32ビットシステムでレガシBIOSなのに以下の第2世代を選択したとします。
▼ 仮想マシンの作成ウィザードでは特に問題なく最後まで完了することはできますが、いざゲストOSをインストールしようとすると以下のようなエラーが発生してしまいます。
1No UEFI compatible file system was found.(UEFIと互換性のあるファイルシステムは見つからなかった。)
第2世代マシンを選択する条件として最低限はUEFIをサポートする64ビットバージョンのWindows OSまたはWindows 8以降のバージョンである必要があります。32ビットシステムの場合は、第1世代を選択する必要があります。
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▼ UEFIモードの64ビットバージョンのWindows 10 システム環境下で、以下のように仮想マシン作成時に第2世代を選択しました。
▼ ちなみに、レガシBIOSからUEFIモードに変換し、Hyper-V機能を有効にした後のシステム情報を確認しますと、以下のように1Hyper-Vの要件がハイパーバイザーが検出されました。Hyper-Vに必要な機能は表示されません。と変わっています。
▼ Hyper-V機能を有効にする前のシステム情報は以下のように表示されます.
▼ しかし仮想マシンを起動してゲストOSをインストールしようとすると、以下のようにエラーが出てしまいました。
`Window10(ゲストOS)`は起動できませんでした。ハイパーバイザーが実行されていないため、仮想マシン`windows10`を起動できませんでした。
▼ 詳細なエラーメッセージとともにエラー解決のアドバイスも確認します。
▼ これで解決できるとは保証できませんが、CPUプロセッサを最新のドライバーに更新してみるのも解決策の1つかもしれません。
▼ 最後にWindows PowerShellで以下のbcdeditコマンドを実行します。
PS C:\WINDOWS\System32> bcdedit /set hypervisorlaunchtype auto
▼ 再度Hyper-Vマネージャーに戻り、仮想マシンのゲストOSをインストールしてみたら、エラーが解決できて無事インストールすることができました。
Press and key to boot from CD or DVD...メッセージが表示されたら、キーボードのEnterキーなど押しますと正常にゲストOSのインストールが始まります。
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