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Windows 10 家族同士に暗号化されたファイルまたはフォルダを共有する～暗号化ファイルシステム(EFS)

家族同士に1台のPCに、それぞれのユーザーアカウントを作成して共有するとき、お互いのプライバシーも重要だが、家族間の貴重なデータ、例えば、家族写真などを共有するのもあると思います。

その場合、外部の侵入から貴重なデータを保護するためには、悪意のあるコードやウイルス侵入からのセキュリティ強化、ドライブに保存されているデータの無断盗用を防ぐためのBitLocker暗号化対策、更にファイルまたはフォルダを暗号化(EFS：Encrypting File System)することで、万が一の物理的なデータの流出事態が発生しても、ファイルにアクセスすることができないので少し安心できるのではと思います。

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今回は、暗号化されたファイルを、家族同士で安心して共有することができる方法について紹介します。いくら強調しても強調しすぎることはないセキュリティの強化は、家族間で共有しているPCを安全に使う環境を作るためには最も重要です。

証明書

たとえば、1台のPCを管理者アカウント（親）、標準アカウント(娘)、標準アカウント(息子)、家族3人で共有しているときに、親と娘と息子がそれぞれ暗号化したデータを共有する方法について説明します。

▼　例えば、親（管理者アカウント）が持っている暗号化した家族画像を、標準アカウントの息子/娘と共有しても、子供たちが自分たちのアカウントでその写真の内容を見ることはできません。なぜなら、標準アカウントの子どもにはまだ証明書がないからです。暗号化されたファイルを作成した管理者アカウン(親)のみ証明書を持っているからです。証明書とは、暗号化を解除するキー（Key）を指します。

証明書をバックアップする

▼　そのために親は、証明書をバックアップして、コピーして、子供たちにコピーされたバックアップ証明書を渡す必要があります。バックアップ証明書を受けた子供たちは、それぞれのユーザーアカウントに証明書ファイル（.PFX）をインストールすることで、親との暗号化されたファイル共有と閲覧が可能になります。したがって、まず、親はファイルを暗号化し、証明書をバックアップして、子供たちに渡す必要があります。

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標準アカウント(子供)から暗号化したファイルを開く

▼　それでは、娘と息子の標準ユーザーアカウントで暗号化したファイルを開いてみましょう。まだ証明書がインストールされていない段階です。下記のように写真や文書ファイルは、 ロックされており、プレビュー機能が無効になっていて内容を知ることができません。

▼　もし写真ファイルを開いて表示すると、以下のようにファイルを開く権限がないというメッセージが表示され、内容を確認することができません。

▼　テキストファイルを開こうとすれば、やはり このファイルを開くことができる権限がありませんという警告メッセージが表示されます。

子供のアカウントに証明書のバックアップファイルをインストールする

▼　現在子供の標準ユーザーアカウントには、以下のように1証明書がインストールされていません。まだ認証されていなかったので上記のようにファイルを開くことができませんでした。

証明書のバックアップファイルをインストールする

▼　下記のように、親（管理者アカウント）からもらった証明書のバックアップファイルを右クリックして1PFXのインストールをクリックして、証明書をインストールします。インストールに関しては、以下のリンク先から確認してください。

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▼　結果、下記のように子供のアカウントに親のアカウント(発行者：：M)から受信した1証明書がインストールされました。

▼　子供の標準アカウントからも、親からの暗号化された写真や文書ファイルを閲覧できるようになりました。ファイルの表示はもちろん、子供のアカウントからも暗号化したファイルの暗号解除も可能になりました。

親の証明書で3つのアカウントが相互に繋がっているので、逆に娘の標準アカウントでファイルを暗号化しても、親や子のアカウントで暗号化したファイルを表示することができます。また、パスワードを解除することも、削除することもできます。

親が子供と暗号化したファイルを共有したくない場合には、子供のアカウントから認証された親の証明書を削除します。

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