Windows PowerShellとコマンドプロンプトでコマンド履歴(Command History)を表示する

投稿者: | 2022年3月9日

Windowsコマンドプロンプトには履歴機能が組み込まれているため、現在のセッションで実行したコマンドをすばやく表示できます。さらに良いことに、コマンドプロンプトは、コマンド履歴を操作するための多くのキーボードショートカットやその他のトリックを提供します。

目 次

キーボードの矢印キー(方向キー)でコマンド履歴を表示する

▼ WindowsターミナルでコマンドプロンプトやWindows PowerShellのコマンド履歴を表示する簡単な方法は、キーボードの上下の矢印キー(方向キー)を使って1既に実行済みのコマンド履歴を呼び出すことです。同じコマンドを二度入力せずに最近入力したコマンドをすばやく実行できます。

さらにPage Upキーを押しますと、現在のコマンドプロンプトセクションにて実行した最初のコマンドを呼び出します。逆に、Page Downキーは一番最近実行したコマンドが表示されます。

Windows PowerShellとコマンドプロンプトでコマンド履歴(Command History)を表示する

▼ キーボードの上下の矢印キー

Windows PowerShellとコマンドプロンプトでコマンド履歴(Command History)を表示する

Windows PowerShellでコマンド履歴を表示する

▼ PowerShellコンソールを使用しているときに1historyコマンドを入力しEnterキーを押します。これで最近入力したすべてのコマンド履歴のテキストファイル(.txt)が作成され、ユーザープロファイルディレクトリに保存されます。PowerShellウィンドウを閉じると、コマンド履歴は完全に削除されます。

Windows PowerShellとコマンドプロンプトでコマンド履歴(Command History)を表示する

▼ テキストファイル(.txt)を開いてみます。 Windows + Rキーを押し、ファイル名を指定して実行を開きます。テキストボックスに1%userprofile%\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\PowerShell\PSReadlineと入力し、2OKボタンをクリックします。

Windows PowerShellとコマンドプロンプトでコマンド履歴(Command History)を表示する

▼ ファイルエクスプローラーが開きます。以下のフォルダーに1ConsoleHost_history.txtというテキストファイルがあります。これをダブルクリックします。

C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\PowerShell\PSReadline

Windows PowerShellとコマンドプロンプトでコマンド履歴(Command History)を表示する

▼ テキストファイルには過去PowerShellで入力したすべてのコマンド履歴が表示されます。

Windows 11 PowerShellとコマンドプロンプトでコマンド履歴を表示する方法

コマンドプロンプトでコマンド履歴を表示する

▼ 次に、コマンドプロンプトにて実行されたすべてのコマンド履歴を確認してみます。1doskey /historyコマンドを入力しEnterキーを押します。これで最近入力したすべてのコマンド履歴が表示されます。

Windows 11 PowerShellとコマンドプロンプトでコマンド履歴を表示する方法

F7キーでコマンド履歴を表示する

▼ F7キーを押しますと、コマンド履歴をオーバーレイとして表示します。1上下の矢印キーを使用してコマンドを選択し、実行します。 Escキーを押して、コマンドを実行せずにオーバーレイを閉じます。

Windows 11 PowerShellとコマンドプロンプトでコマンド履歴を表示する方法

▼ 更にコマンド履歴が多い場合、1F9キーを押して、2特定のコマンドに当てはまるナンバーを入力して呼び出すことができます。Enter command number:に番号を入れてEnterキーを押します。

Windows 11 PowerShellとコマンドプロンプトでコマンド履歴を表示する方法

▼ 上記で指定した番号に当てはまる特定のコマンド《ipconfig》が呼び出されました。

Windows 11 PowerShellとコマンドプロンプトでコマンド履歴を表示する方法

格納フォルダーを指定してコマンド履歴を表示する

▼ コマンド履歴のテキストファイルをユーザーが指定したフォルダーとファイル名で作成・保存できます。1doskey /history > [ユーザー指定の保存場所]と入力しEnterキーを押します。

Windows 11 PowerShellとコマンドプロンプトでコマンド履歴を表示する方法

▼ 上記で指定したテキストファイルの保存場所に移動しますと、すべての1コマンド履歴のテキストファイルが保存されているのが確認できます。

Windows 11 PowerShellとコマンドプロンプトでコマンド履歴を表示する方法

コマンド履歴を削除する

コマンドプロンプトのウィンドウを閉じますと、入力したコマンドの履歴をすべて消去されます。コマンドプロンプトはセッション間のコマンド履歴は引き継がれませんので、再び別のコマンドプロンプトを起動して実行したコマンド履歴は、ゼロから記録されます。

▼ コマンドを使用して履歴サイズを0に設定して、現在のセッションで入力したコマンドを覚えていないようにコマンドプロンプトに指示できます。1doskey /listsize=0コマンドを実行すると、すべてのコマンド履歴が削除されるだけではなく、その後に実行したコマンドは履歴に一切残らず消えてしまいます。

Windows 11 PowerShellとコマンドプロンプトでコマンド履歴を表示する方法

▼ 以下の1clsコマンドは、コマンドプロンプト画面上に表示されているすべてをキレイに消してくれます。ただし、入力したコマンドの履歴を消去するのではなく、ただ単に画面をキレイにするだけなので、実行したコマンド履歴はそのまますべて残ります。

Windows 11 PowerShellとコマンドプロンプトでコマンド履歴を表示する方法

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