https://www.billionwallet.com > Windows 10 > ハードディスクドライブ(HDD)とストレージ > ハードディスクやUSBメモリにストレージ診断ツールを使用する - Windows 10
Windowsは使用中のアプリケーションなどの不具合により予期せぬエラーで強制終了になった場合、以下のようにPC再起動時にハードディスクの診断・エラーチェックが行われます。
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システム不具合が発生したドライブ(ハードディスク)のエラーをチェックするスポンサーリンク
またWindowsに標準で付属するデフラグやエラーチェックのCheckDiskやfsutil、fltmcなどもありますが、ここではWindows 10 Anniversary Update以降に新たに追加されたストレージ診断ツール(stordiag.exe)について紹介します。
ストレージ診断ツールとは、ストレージとファイルシステムの診断ログを収集して任意のフォルダに診断結果の情報を出力する新しいコマンドラインです。
このツールは、ストレージ関連の問題を分析して識別し、NTFSファイルシステムの破損を予防するのに役立つシステムツールです。またWindowsイベントトレース(ETW:Event Tracing for Windowsのの略)を実行してNTFSファイルシステムの一貫性をチェッすることができます。
▼ 完全な診断ログのレポートを取得するには、昇格したコマンドプロンプト(管理者)でコマンドラインを実行します。ショートカットキーの Windows + Xキーを押すか、1 スタートボタン上でマウス右クリックし、2昇格したコマンドプロンプト(管理者)をクリックします。
Windows 10 Creators Update(バージョン1703)後には スタートボタンの右クリックメニューから「コマンドプロンプト」項目がなくなってしまいました。Windows Powershell」が既定の表示シェルになりました。コマンドプロンプトに切り替える方法は以下のリンク先から確認できます。
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スタート画面の右クリックメニューから消えている「コマンドプロンプト」を表示する方法▼ コマンドプロンプトの起動を許可するかどうかのユーザーアカウント制御(UAC)画面が表示されます。1はいボタンをクリックします。
▼ ストレージ診断ツールの使い方は以下のようになります。
StorDiag [-collectEtw] [-checkFSConsistency] [-out <出力Path>]
-collectEtw:昇格したセッションから実行された場合、30秒間の長いイベントトレースを収集します。
-checkFSConsistency:NTFSシステムの一貫性をチェックします。
-out <出力Path>:すべてのログファイルが保存される出力パスを指定します。
▼ StorDiag.exeのヘルプから使用方法が確認できます。
C:\Windows\System32>StorDiag /?
ストレージ診断を行った後に、現在ログイン中のユーザーのデスクトップにその診断情報の結果を出力するように、以下のコマンドラインを実行します。出力場所(フォルダー)は任意の場所(例えば、c:\temp)に指定できます。
C:\Windows\System32>stordiag -out %UserProfile%\Desktop
▼ 以下のように、デスクトップ上に「StorDiag」情報のフォルダが出来上がりました。
▼ 「StorDiag」フォルダーをダブルクリックし開けますと、1「C:\Users\[ユーザーID]\Desktop\StorDiag」のパス(path)に、以下のフォルダーやファイルの診断情報が格納されています。
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▼ 「StorDiag」フォルダーの中から、ディスクの構成情報が格納されている「PSLogs.txt」を開いてみますと、色んなディスクの構成情報が表示されます。
▼ 以下のコマンドラインを実行します。出力場所(フォルダー)は任意の場所に指定できます。
C:\Windows\System32>stordiag -collectEtw -out %UserProfile%\Desktop
▼ 過去に実行された「StorDiag.exe」コマンドから出力されてた「StorDiag」フォルダが存在し、また出力場所として同じフォルダーを指定した場合は、以下のエラーが表示されます。
一旦以前の「StorDiag」フォルダを削除するか、または違う場所に変更する必要があります。
▼ ストレージ診断コマンドラインの実行は中止されます。
▼ 診断ログファイルの出力場所を指定してない場合、以下のように 1「C:\Users\[ユーザーID]\AppData\Local\Temp」に「StorDiag.zip」圧縮ファイルで格納されています。
▼ 以下のコマンドラインを実行します。出力場所(フォルダー)は任意の場所に指定できます。
C:\Windows\System32>stordiag -checkFSConsistency -out %UserProfile%\Desktop
▼ ストレージ診断のフルオプションとして以下のコマンドラインを実行します。
C:\Windows\System32>stordiag -collectEtw -checkFSConsistency -out %UserProfile%\Desktop
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