https://www.billionwallet.com > システム(System) > Intel Core iシリーズのCPUプロセッサ
CPUとはPCの頭脳である中央演算処理装置(Central Processing Unit)の略称で、プロセッサとも呼ばれます。最初のCPUは1960年代初頭には部屋全体を占有すくらいの大型コンピュータにカスタム設計されて使われましたが、1970年代後半に集積回路が導入され、より小型のCPUも製造することが可能になりました。
CPUはPCの中枢にあたる電子回路で、プログラムの実行や各種装置を制御したり、データの処理や計算を行います。パソコンの性能を決める最大の要素であることは間違いないですが、CPUがPC性能の全てを左右するわけではなく、メインメモリーやグラフィックボードなどPC周辺パーツの性能も重要な要素です。
スポンサーリンク
PCを購入する際には、CPUに関する基本知識を知っておくのもいいかもしれません。
Intel CPUは技術進歩に伴い第1世代から第8世代Coreプロセッサーまで色々種類が存在しています。更に同じ世代のCPUでも型番、コア数、スレッド数、クロック周波数などによって製はもちろん価格も変わってきます。
コアとはCPUの中心部分であり実際の処理を行うところです。理論的にはコア数が多いほど高性能で処理が速くなります。初期インテルCPUには1つのCPUに1つのコアしかありませんでしたが、2006 年頃から2つのコア搭載(デュアルコア)が登場してきてから、今では最新のCPUをみますと、4つ(クアッドコア)、6つ(ヘキサコア、例えばi7-8700の場合は6コア(12スレッド))、8コア(オクタコア)を超えて、Core i9-7980XEのように最大18コア(36スレッド)まで搭載したとんでもない怪物まで現れました。
1つのアプリケーションを起動しますと、それを実行させるためにはEXE実行ファイルやデータなどの複数のプロセス(Process)が一緒に起動します。この1つのプロセスの中にはスレッド(Thread)が複数存在してCPUで実行されます。
スレッド数はCPUが同時に処理する一連の命令の数です。 このスレッド数が多いほど同時作業の能力があがるわけで、素早く仕事をこなすことができます。Core i7やi9のように今時のCPUでは複数のマルチスレッドが基本となってきました。マルチスレッド対応のアプリケーションを使用する場合、複数のスレッドが1つのアプリケーション内で処理時間そそれぞれ分割し処理速度を速くすることができます。
CPUの放熱量の熱設計電力のことです。PC実行中にプロセッサが消費する平均最大電力のとです。CPUが発生する最大電力ではありません。PCの熱設計時の基準値という意味であり、どのくらいの性能をもったCPUクーラーが必要なのかのガイドラインとして使用されます。
W(ワット)で表示します。数値が低いほど放熱量が少ないですが、TDPが高い数値の場合は、高性能なヒートシンクや冷却ファンや電源ユニットを搭載する必要があります。デスクトップとノートパソコンに搭載されるCPのTDPもそれぞれ異なります。TDPの数値が大きいCPUはノートパソコンには向いてません。通常TDPはCPUの最大消費電力より20%~30%低くなります。
クロック数(動作周波数)とはIntel CPU Core i7-8700 3.2GHzのようにCPUの名前の後ろに3.2GHzとか書いてある数字の事です。理論的にはこの数字が大きいほど処理が速くて性能が良いと考えられます。
クロック周波数とはCPUの動作基準となる時間の単位で1秒間に発生するクロックの数を表します。大体クロック周波数はCPUの処理性能を表します。単位はHz(ヘルツ)で表示します。
例えば、1秒間に100回のクロックが発生する場合は、100Hzと表示します。1クロックの時間が短いほど高速に動作します。過去にはMHzの単位でしたが、最近はGHz以上に主流になっています。
1khz⇒1,000Hz
1Mhz⇒1,000,000Hz
1Ghz⇒1,000,000,000Hz
1Thz:1,000,000,000,000Hz
ここでは個人向け用のインテルCPUを中心に紹介します。技術進歩によりCPUはマルチコア搭載が普通になってきました。それに伴いCPUも細かく分かれるようになって、たとえ同じCore i7でも世代によって性能など仕様がが変わったりします。
第8世代のCPUの場合は、Z370チップセットへアップデートされているため、第6・7世代の同じソケット形状(LGA1151)付きのZ270チップセット用のマザボードとの互換性はありません。また対応メモリも型番DDR4-2666が基準となりますので、一部のDDR4メモリーは認識されない可能性もあります。 第8世代CPUに乗り換える場合は、マザーボードやメインメモリ購入の際に、各メーカーの使用をよく確認する必要があります。
コードネームと型番 | ||
---|---|---|
世代 | コードネーム | 型番 |
第8世代 | Coffeelake | Core i7/Core i5/Core i3-8xxx番台 |
第7世代 | Kabylake | Core i7/Core i5/Core i3-7xxx番台 |
第6世代 | Skylake | Core i7/Core i5/Core i3-6xxx番台 |
第5世代 | Broadwell | Core i7/Core i5/Core i3-5xxx番台 |
第4世代 | Haswell | Core i7/Core i5/Core i3-4xxx番台 |
第3世代 | Ivy-bridge | Core i7/Core i5/Core i3-3xxx番台 |
第2世代 | Sandy-bridge | Core i7/Core i5/Core i3-2xxx番台 |
第1世代 | Nehalem | Core i7/Core i5/Core i3-xxx(3桁) |
スポンサーリンク
CPUソケットとは大規模集積回路(LSI)パッケージ用のICソケットのことを指します。マザーボードのメーカーはIntel社やAMD社のCPUに合わせたソケット形状を作ります。 Core CPUは世代でCPUソケット形状が変わります。CPUとマザーボードのソケット形状が一致しない場合は、CPUの取り付けができませんので、CPUとマザーボードの購入時は注意が必要です。
ソケット形状 | |||||
---|---|---|---|---|---|
世代 | ソケット形状 | 対応メモリ | コア数(主流) | ||
第8世代 |
LGA1151 ※第6・7世代との互換性なし |
DDR4 |
Core i9:10~18コア Core i7:4~6コア Core i5:4コア Core i3:2コア Pentium:2コア Celeron:1コア~2コア |
||
第7世代 | LGA1151 | DDR4 | |||
第6世代 | LGA1151 | DDR4 | |||
第5世代 | LGA1150 | DDR3 | |||
第4世代 | LGA1150 | DDR3 | |||
第3世代 | LGA1155 | DDR3 | |||
第2世代 | LGA1151、LGA2011 | DDR3 | |||
第1世代 | LGA1156、LGA1366 | DDR3 |
チップセットはIC(集積回路)や LSI(大規模集積回路)のチップのことを指します。これはCPUや各PCパーツと連携し各パーツのインターフェース間のデータをコントロールしる八鍬をします 。Intel社やAMDは新しいCPUを制作した際は、世代ごとにそれに合わせてマザーボードに搭載されるチップセットも出します。
マザーボードメーカーはそのチップセットを搭載したマザーボードを作るわけです。新しいチップセットほど最新で性能の高いPC パーツが利用できます。 チップセットにはX299、Z370、Z270、H170、X79、Z87、H77、B75、Z68など多様な種類があります。
チップセットの機能を重要ですが、PCパーツや機能にちゃんと対応するマザーボードを選ぶのも重要です。要はチップセット仕様だけを見てマザーボードを選ぶのではなく、他のPCパーツとの連携に対応する マザーボードの仕様もよく確認することです。結局はチップセットにある機能マザーボードが対応できない場合はチップセットを100%活用できないわけです。
過去Intel社は非常にシンプルにCPU名をつけてきましたが、市場はより多く多様な機能を要求してきたので、インテルのCPU番号は色々バージョンが増えてきました。CPUシリーズの型番を見ますと番号の後ろに無印以外にX、K、T、S、M、Uなどのアルファベットがついているものがあります。
インテルプロセッサー番号(モデル番号)は、同じプロセッサーファミリー内のプロセッサーの相対的なパフォーマンスを表します。例えば、Core i7 8700Kのように末尾にアルファベットのついているものがあります。無印はオーバークロックなしで標準設計のCPUです。
X・・エクストリームエディション。高性能のCPU。
Intel CPUプロセッサ番号 | ||
---|---|---|
番号 | 説明 | 一例 |
HK | アンロック対応の高性能グラフィックス | IntelR Core? i7-7820HK processor |
H | 高性能グラフィックス | IntelR Core? i3-7100H processor |
HQ | 高性能グラフィックス | IntelR Core? i7-4700HQ processor |
K | アンロック対応でオーバークロック可能 | IntelR Core? i7-8700K processor |
R | 高性能グラフィックスを備えたBGA1364(モバイル)パッケージに基づくデスクトップ・プロセッサ | IntelR Core? i7-4770R processor |
C | 高性能グラフィックスを備えたLGA1150パッケージに基づくデスクトッププロセッサ | IntelR Core? i5-5675C Processor |
S | 性能と消費電力のパフォーマンスに最適化された小型CPU | |
Q | クアッドコア | |
T | パワーに最適化された低消費電力 | IntelR Core? i7-7700T processor |
L | 低消費電力プロセッサ | |
Y | タブレット用の非常に低電力 | IntelR Core? i7-7Y75 processor |
U | 超低消費電力。小型向け | IntelR Core? i7-7500U processor |
M | ノートパソコン、タブレットのようなモバイル向け | IntelR XeonR processor E3-1535M v5 |
MQ | クアッドコアモバイル | IntelR Core? i7-4702MQ processor |
MX | モバイル用エクストリームエディション。QMより高性能 | IntelR Core? i7-4940MX processor Extreme Edition |
スポンサーリンク
Category
Windows Keyword Category
BILLION WALLET Copyright©All rights reserved